ライフステージの変化にともない、心身の不安が多くなりがちな現代の女性。女性特有の病気や症状も気になることが多いはず。今回は「鉄欠乏性貧血」についてご紹介します。
鉄欠乏性貧血とは?
月経のある20〜40代の女性では、約20%が鉄欠乏性貧血だといわれています。体内の鉄分が不足している状態で、下記のような症状がみられるうえ、妊婦が貧血の場合は、低体重児の出産や死産のリスクが増えるという研究結果もあります。
鉄欠乏性貧血の症状例
- ・めまい
- ・立ちくらみ
- ・動悸
- ・息切れ
- ・倦怠感
- ・頭痛
- ・集中力の低下
- ・手足の爪の変形
鉄欠乏性貧血のリスク要因
- ・月経がある
- ・妊娠中
- ・授乳中
- ・ダイエットをしている(偏食・節食)
- ・朝食を食べない
鉄欠乏性貧血のメカニズム
酸素を全身に送り届ける働きをしているのが、血液中のヘモグロビンです。鉄分によって構成されているため、体内の鉄分不足と同時にヘモグロビン量も減り、体内に十分に酸素が行き渡らなくなってしまいます。
“日常的にこつこつと食生活で鉄分不足解消”
とくに月経のある女性は、鉄分不足に悩まされがち。ちょっとした不調を放置せず、対策として、日ごろから食生活をしっかりと意識しましょう。
今日からトライ!~予防と対策~
鉄分・たんぱく質を意識した食事を
肉や魚などに含まれる鉄分は、野菜や海藻などに含まれる鉄分よりも吸収率が高くなります。また、ヘモグロビンの材料にはたんぱく質も含まれるため、たんぱく質のもとになる必須アミノ酸を含む米飯は、麺類やパンよりもおすすめです。
飲み物でも手軽に鉄分を補充!
鉄分の含有量を通常より増やした飲み物が多く市販されているため、食事以外でも手軽に鉄分を補充できます。逆に、鉄分の吸収を阻害するタンニンが多く含まれている緑茶やコーヒーなどの飲み物には、注意が必要です。